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京都市の空き家を賢く選ぶには?中古住宅の相場と移住の注意点

空き家

田中 智

筆者 田中 智

不動産キャリア16年

安心して任せられ、「お願いしてよかった」と感じていただける存在でありたい。そんな想いを大切に、日々誠実に向き合っています。伏見区出身。行政書士・FP・住宅ローンアドバイザーとして、不動産売却をトータルでサポート。売却は金額だけでなく、ご家族の想いや将来設計も重要です。一人ひとりのお話を丁寧に伺い、不安を整理しながら、納得できる形で進められるようお手伝いします。

京都市で空き家や中古住宅を購入し、移住を検討している方の中には、どこから情報を集めればよいか分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実際に、京都市では近年、空き家や中古住宅が増加しており、相場を踏まえて賢く選べば、理想の暮らしを実現できる可能性があります。
しかし一方で、エリアごとの特徴や価格帯、建物の老朽化や法的な制限など、事前に確認すべきポイントを見落とすと、思わぬ追加費用やトラブルにつながることもあります。
そこで本記事では、京都市の空き家数や中古住宅の相場の考え方から、移住を前提としたチェックポイント、具体的な探し方まで、順を追って分かりやすく整理してお伝えします。
京都市での新しい暮らしを前向きに検討できるよう、ぜひ最後までお読みください。

京都市の空き家数とエリア別の特徴

総務省の令和5年住宅・土地統計調査によると、京都市の総住宅数はおよそ73万戸で、そのうち空き家はおよそ10万5千戸とされています。
空き家率は全国平均より高く、およそ7戸から8戸に1戸が空き家という水準です。
また京都市の分析資料では、空き家の中でも市場に流通していない「その他の住宅」の割合が比較的高いことが示されており、長期放置や管理不全が課題になっています。
このような背景から、京都市全体として空き家の活用と適正管理を急ぐ必要性が高まっている状況です。

京都市の公表資料では、空き家は「賃貸用」「売却用」「二次的住宅」「その他の住宅」に分類されています。
賃貸用や売却用は市場に出やすい一方で、相続や転居後も手つかずになっている「その他の住宅」は、老朽化が進んでから問題化しやすい傾向があります。
また、別荘や一時利用を目的とした二次的住宅は、立地や建物の個性が強いものも多く、将来の使い方を見据えた検討が重要です。
購入を検討する際には、この種別ごとの特徴を理解し、現況や将来の利用計画に合うかどうかを丁寧に確認することが大切です。

京都市の統計によると、総人口は長期的には減少傾向にあり、高齢化の進行と単身世帯の増加が顕著です。
高齢者のみの世帯や、相続人が遠方に居住する世帯が増えることで、住まなくなった住宅が空き家として残りやすくなっています。
一方で、中心部や利便性の高い地域では住宅需要が続いており、賃貸用や売却用として市場に出る空き家も少なくありません。
このように、人口動向や世帯構成の変化が、京都市の空き家数や中古住宅の増加と密接に関係している点を理解しておくことが、移住を検討するうえでの基礎知識になります。

項目 概要 購入時の注目点
空き家数と割合 約10万5千戸・高い空き家率 空き家が多い背景の理解
空き家の種別 賃貸用・売却用・二次的・その他 用途と管理状況の確認
人口・世帯動向 人口減少と高齢化・単身世帯増加 将来の地域需要と資産性

京都市の中古住宅・空き家の価格相場

京都市の中古住宅全体の価格相場は、一般的な中古マンションで中央値およそ3,300万円前後、中古一戸建てで3,500万円前後が目安とされています。
ただし、国の取引価格情報を基にした分析によると、都心に近い区では住宅価格が高く、周辺部では相対的に抑えられる傾向があります。
このように、同じ京都市内でも、行政区ごとの立地や周辺環境によって、購入時に想定すべき価格帯が大きく変わります。
そのため、まずは希望する生活スタイルと照らし合わせながら、無理のない予算枠を整理しておくことが大切です。

中古住宅や空き家の価格は、築年数が古くなるほど下がりやすい一方で、建物構造やメンテナンス状況によって差が生じます。
木造の一戸建ては、築年数が経過している場合でも、躯体の状態が良好であれば一定の価格を維持している事例が見られます。
また、敷地面積が広い物件は、建物の老朽化が進んでいても、土地としての価値が価格に反映されやすい点が特徴です。
駅からの距離や公共交通の利便性も、日常生活のしやすさと直結するため、相場に与える影響が大きい要素として押さえておく必要があります。

京都市では、商業施設や公共施設が集積する都心部、静かな住宅街が広がる郊外、観光拠点に近い地域など、エリアごとに相場の傾向が分かれています。


特に観光客が多い地域では、古い住宅を活用した宿泊施設需要なども影響し、中古住宅や町家の価格が高止まりしやすい状況が指摘されています。
一方、通勤や通学に支障のない範囲で中心部から離れると、同じ予算でも建物や敷地が広い物件を選びやすくなります。
このため、移住目的で空き家や中古住宅を検討する場合は、観光地としての人気と日常の暮らしやすさの両方を踏まえて、相場感を見ることが重要です。

区分 おおまかな価格帯 相場を見る際の注意点
都心部周辺 中古住宅で3,500万円前後以上 交通利便性と生活利便性が価格に反映
郊外住宅地 同予算で敷地や建物が広くなりやすい 通勤時間や公共交通の本数を要確認
観光地周辺 立地価値が高く価格が下がりにくい 観光混雑や将来の規制動向を要確認

京都市で空き家を購入し移住する際のチェックポイント

まず、空き家の購入を検討するときは、建物自体の傷み具合を丁寧に確認することが大切です。
具体的には、外壁や屋根のひび割れ、雨どいの破損、基礎部分の劣化など、見た目で分かる不具合を一つずつ見ていきます。
あわせて、床の傾きや建具の開け閉めのしにくさがないかを確認すると、構造部分の状態をある程度推測しやすくなります。
可能であれば、専門的な知識を持つ建築士などによる建物状況調査の実施も検討すると安心です。

次に、耐震性の確認は欠かせないポイントです。


耐震基準が大きく見直された1981年6月以降に建てられたかどうかにより、基準が異なるため、建築確認日や建築時期を必ず確認します。
さらに、耐震診断の実施履歴や、耐震補強工事の有無、図面の残存状況などを確認しておくと、将来必要となる補強工事の内容や費用感を考えやすくなります。
古い木造住宅の場合は、とくに柱や梁、接合部の状態や、シロアリ被害の有無もしっかり見ておくことが重要です。

また、雨漏りやシロアリの被害は、修繕費用が大きくなりやすいため、早い段階で有無を見極めることが大切です。
天井や壁紙にシミがないか、小屋裏や床下に湿気がこもっていないかなどを確認し、必要に応じて点検口を開けて内部の状態も確認します。
床下の木材が柔らかくなっていないか、蟻道と呼ばれる土の筋がないかなどを確認すると、シロアリ被害の有無をある程度判断できます。
これらの不具合が見つかった場合は、購入前に修繕方法と概算費用を把握し、総予算に反映させることが重要です。

確認項目 主なチェック内容 見落とし時のリスク
構造・基礎 ひび割れ、傾き、沈下 大規模補強工事の発生
耐震性 建築時期、診断履歴 地震時の倒壊リスク
雨漏り・シロアリ 天井シミ、床下状態 腐朽進行と修繕費増大

京都市で空き家・中古住宅を探す具体的な進め方

まずは、京都市でどのような暮らし方をしたいかを言葉にして整理することが大切です。
通勤や通学にかかる時間、日常の買い物のしやすさ、医療機関や子育て関連施設までの距離など、生活の基準になる条件を書き出してみてください。
そのうえで、おおよその購入予算と、リフォーム費用に充てられる金額を分けて考えると、検討すべき物件の範囲が見えやすくなります。
候補となる地域については、地図や統計資料を参考にしながら、人口構成や住宅の種類なども併せて確認すると、将来の暮らし方をより具体的にイメージしやすくなります。

条件を整理したら、物件情報だけで判断せず、必ず現地に足を運んで確認することが重要です。
最寄りの公共交通機関から物件までの実際の徒歩時間や道の安全性、街灯の有無や人通りの多さなどは、現地でなければ分かりません。
平日と休日、昼と夜の時間帯を変えて歩いてみることで、観光客の多さや交通量、生活音の雰囲気など、暮らし始めてから気になりやすい点を事前に把握できます。
また、近隣の商店や公共施設の様子を観察し、日常生活に必要なサービスが過不足なく揃っているかどうかも確認しておくと安心です。

購入候補が絞れてきた段階では、売主や関係者から丁寧に情報を聞き取り、条件交渉と最終確認を慎重に進めることが欠かせません。


雨漏りや設備不良などの修繕履歴、過去の増改築の有無、境界に関する取り決めなど、契約前に確認すべき事項はできるだけ書面で残すようにしてください。
価格だけでなく、引渡し時期や残置物の扱い、瑕疵が見つかった場合の対応方法なども含めて話し合うと、入居後のトラブルを避けやすくなります。
最終的には、契約書と重要事項の内容を一つ一つ理解し、自分の希望条件とのずれがないかを確認してから、購入と移住の決断をすることが大切です。

進め方の段階 主な確認内容 意識したいポイント
条件整理の段階 予算配分と希望条件 生活優先順位の明確化
現地確認の段階 交通利便と周辺環境 時間帯別の暮らしやすさ
契約検討の段階 物件状況と契約条件 書面でのリスク確認

まとめ

京都市で空き家や中古住宅を購入し移住するには、価格相場だけでなく、建物の状態や法的制限、周辺環境まで総合的にチェックすることが大切です。
自己判断だけでは見落としが出やすく、購入後に想定外の修繕費や手続きが発生するケースもあります。
当社では、希望条件の整理から物件調査、リフォームの予算シミュレーションまで一括してサポートし、不安や疑問を丁寧に解消します。
京都市での空き家・中古住宅探しを安心して進めたい方は、まずはお気軽にご相談ください。
具体的な相場感や、検討中の物件についてのセカンドオピニオンも承っています。

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