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業者からの活動報告、ここを見れば手抜きかどうかすぐ分かる 報告内容で業者の本気度が分かる

販売戦略

南 裕輔

筆者 南 裕輔

不動産キャリア9年

売主様のお気持ちやご事情を丁寧にお伺いし、専門用語は使わず、初めての方にも分かりやすくご説明することを大切にしています。伏見区出身。不動産の売却は、大切にしてきた暮らしを手放す大きな決断であり、不安や迷いがあって当然です。価格だけで判断せず、これからの暮らしや将来まで見据えたご提案で、「相談して本当によかった」と思っていただける売却を、誠実に最後までお手伝いします。


不動産を売却するとき、多くの方が気にするのは「いくらで売れるか」「いつ売れるか」です。


しかし実は、それと同じくらい大切なのが、不動産会社からの活動報告の中身です。


売却活動を依頼したあと、不動産会社から定期的に「販売活動報告」が届きます。


この報告を見れば、その業者が本気で売却活動をしているのか、それとも形式的に対応しているだけなのかが、ある程度見えてきます。


特に京都のように、エリアごとの相場差や物件の個性が大きい地域では、ただ広告を出すだけでは十分とはいえません。


問い合わせ状況、内覧者の反応、価格への反応、販売戦略の見直しまで、丁寧に報告してくれる業者かどうかが、売却結果に大きく影響します。


この記事では、売主様が活動報告を見るときに確認すべきポイントを、わかりやすく解説します。




活動報告とは何か


活動報告とは、不動産会社が売主様に対して、売却活動の状況を定期的に伝える報告のことです。


主な内容としては、次のようなものがあります。


  • ・どの媒体に物件を掲載しているか

  • ・問い合わせが何件あったか

  • ・内覧が何件入ったか

  • ・内覧者からどのような反応があったか

  • ・周辺の競合物件の状況

  • ・今後の販売方針


媒介契約の種類によっては、不動産会社に報告義務があります。


ただし、義務があるからといって、すべての会社が同じ質の報告をしてくれるわけではありません。


問題は、報告があるかどうかではなく、報告の中身が具体的かどうかです。




手抜きの活動報告に多い特徴


まず注意したいのは、内容があまりにも薄い報告です。


たとえば、次のような報告が続いている場合は注意が必要です。

「広告掲載中です」
「現在販売活動を継続しています」
「反響はありません」
「引き続き様子を見ましょう」

このような報告だけでは、実際にどのような活動をしているのか分かりません。


もちろん、反響が少ない時期もあります。物件によっては問い合わせが入りにくいこともあります。


しかし、本気で売却活動をしている業者であれば、反響が少ないときほど、

「なぜ反響が少ないのか」

「どこを改善すべきか」
「次に何をするのか」


まで考えて報告してくれるはずです。


単に「反響なし」と伝えるだけでは、売主様は判断ができません。




ここを見れば業者の本気度が分かる


活動報告で特に確認したいポイントは、次の5つです。


1. 問い合わせ件数だけでなく、内容まで報告されているか


問い合わせが何件あったかは大切ですが、それだけでは不十分です。


重要なのは、どのような人から、どのような内容の問い合わせがあったかです。


たとえば、

  • ・居住用として検討している人か

  • ・投資用として見ている人か

  • ・価格について質問があったのか

  • ・駅距離や築年数を気にしていたのか

  • ・リフォームの必要性を確認されたのか


このような内容が分かると、買主側が物件のどこに関心を持ち、どこに不安を感じているのかが見えてきます。


一方で、


「問い合わせ1件」
「問い合わせなし」


だけの報告では、販売戦略を考える材料になりません。


本気度の高い業者は、件数だけでなく、問い合わせの質まで共有してくれます。




2. 内覧後の反応が具体的に書かれているか


内覧は、売却活動の中でも非常に重要な場面です。


内覧が入っているのに成約につながらない場合、必ず何らかの理由があります。


たとえば、

  • ・室内は好印象だったが、価格が高いと感じられた

  • ・立地は気に入られたが、駐車場がネックになった

  • ・間取りは良いが、リフォーム費用を心配されていた

  • ・周辺環境は評価されたが、他の物件と比較中だった


このような具体的な反応が報告されていれば、次の対策を考えることができます。


逆に、
「内覧がありましたが、検討中です」
「今回は見送りでした」


だけでは、なぜ見送りになったのか分かりません。


内覧後の報告が具体的な業者は、買主の反応をきちんと拾い、売主様に伝えようとしている証拠です。



3. 広告掲載先や販売方法が明確か


活動報告では、どこに物件を掲載しているかも確認しましょう。


具体的には、

  • ・不動産ポータルサイト

  • ・自社ホームページ

  • ・レインズ

  • ・既存顧客への紹介

  • ・近隣への告知

  • ・他社への情報共有


などです。


ただ「広告掲載中」と書かれているだけでは、どの媒体で、どのように見られているのか分かりません。


また、物件によって効果的な販売方法は異なります。


たとえば、京都市内の駅近マンションと、郊外の一戸建て、築年数の古い町家では、買主層も訴求ポイントも変わります。


本気で売却活動をしている業者であれば、物件の特徴に合わせて、どのような販売方法を取っているのかを説明してくれます。



4. 周辺の競合物件と比較しているか


不動産売却では、自分の物件だけを見ていても正しい判断はできません。


買主は常に、他の物件と比較しながら検討しています。


そのため活動報告では、周辺の競合物件についても触れられているかを確認しましょう。


たとえば、

  • ・近隣で似た条件の物件がいくらで売り出されているか

  • ・競合物件に価格変更があったか

  • ・同じマンション内で別の部屋が売りに出ていないか

  • ・近い条件の物件が成約したか

  • ・自分の物件が割高に見えていないか


このような情報があると、価格や販売方針を見直す判断材料になります。


特に京都では、同じ区内でも、駅距離、学区、通りの雰囲気、観光地への近さ、生活利便性などによって評価が変わります。


「周辺相場」と一言でいっても、かなり細かく見ていく必要があります。


競合状況を踏まえた報告があるかどうかは、業者の本気度を見極める大きなポイントです。



5. 次の提案があるか


活動報告で最も重要なのは、単なる結果報告ではなく、次にどうするかの提案があるかです。


たとえば、

  • ・写真を撮り直す

  • ・物件コメントを変更する

  • ・価格を見直す

  • ・販売ターゲットを変える

  • ・広告の見せ方を工夫する

  • ・内覧前の室内整理を提案する

  • ・他社への紹介を強化する


こうした具体的な提案がある報告は、売却活動を前に進めようとしている証拠です。


反対に、毎回
「引き続き販売活動を行います」
だけで終わる報告は、少し注意が必要です。


売却活動は、出して終わりではありません。


反応を見て、改善しながら進めていくものです。





良い活動報告の例


良い活動報告は、次のように具体的です。

今週はポータルサイト経由で3件の問い合わせがありました。

そのうち2件は居住用、1件は投資目的での検討でした。
居住用の方は駅距離と室内状態を評価されていましたが、価格については近隣の類似物件と比較してやや高い印象を持たれていました。
内覧は1件入りましたが、最終的には駐車場の条件が合わず見送りとなりました。
近隣で同条件に近い物件が価格変更を行っているため、今後2週間の反響を見ながら、価格または広告コメントの見直しを検討してもよいと思われます。

このような報告であれば、売主様も状況を把握しやすくなります。

「何が起きているのか」
「買主はどう見ているのか」
「今後どうすべきか」
が分かるからです。




注意したい活動報告の例


一方で、注意したい報告は次のようなものです。

現在、広告掲載中です。
反響はありません。
引き続き販売活動を行います。

この報告が一度だけなら問題ないかもしれません。


しかし、何週間も同じような内容が続く場合は、売却活動が十分に検証されていない可能性があります。


もちろん、不動産会社にも事情があります。


市場全体の動きが鈍い時期や、物件条件によって反響が出にくいケースもあります。


それでも、売主様としては、


「何をしてくれているのか」
「なぜ反響が少ないのか」
「改善策はあるのか」


を確認することが大切です。




報告が薄いと感じたときに確認すべき質問


活動報告が物足りないと感じた場合は、感情的に不満を伝えるよりも、具体的に質問するのがおすすめです。


たとえば、次のように聞いてみるとよいでしょう。


  • ・どの媒体に掲載されていますか?

  • ・物件ページの閲覧数は分かりますか?

  • ・問い合わせが少ない理由は何だと考えていますか?

  • ・内覧者からはどのような反応がありましたか?

  • ・近隣の競合物件と比べて価格はどう見えていますか?

  • ・写真や紹介文を変える余地はありますか?

  • ・今後の販売方針として、何を見直すべきですか?


これらの質問に対して、具体的に答えてくれる業者であれば、改善の余地があります。


反対に、質問しても曖昧な返答しかない場合は、売却活動の進め方を見直した方がよいかもしれません。




京都の不動産売却では「地域理解」も重要


京都の不動産売却では、活動報告の中に地域性が反映されているかも重要です。


京都市内でも、上京区、中京区、左京区、下京区、右京区、伏見区など、それぞれ買主層や物件の見られ方は異なります。


また、駅からの距離だけでなく、学区、生活施設、観光地との距離、道路幅、町並み、建物の古さなども評価に影響します。


たとえば、築年数が古い物件でも、立地や町家としての雰囲気を評価する買主がいる場合があります。


一方で、リフォーム費用や耐震性を気にする買主もいます。


そのため、京都の物件を売却する場合は、単に「反響がある・ない」だけでなく、
どの層に、どの魅力を伝えているのか
まで報告してくれる業者の方が安心です。




業者の本気度は「報告の具体性」に出る


売却活動は、売主様からは見えにくい部分が多いものです。


だからこそ、活動報告はとても重要です。


本気で動いている業者ほど、報告には具体性があります。


  • ・何をしたのか

  • ・どんな反応があったのか

  • ・なぜ成約に至らなかったのか

  • ・競合物件と比べてどうなのか

  • ・次に何を改善するのか


こうした内容が報告されていれば、売主様も安心して判断できます。


一方で、内容が毎回同じ、数字がない、反応の説明がない、改善提案がない場合は、注意が必要です。


不動産売却では、価格設定や広告掲載も大切ですが、販売開始後の検証と改善も同じくらい重要です。


活動報告は、その業者が売却活動をどれだけ真剣に考えているかを知るための、分かりやすい判断材料になります。




まとめ


不動産会社からの活動報告を見るときは、単に「報告が来ているか」だけで判断しないことが大切です。


確認すべきなのは、報告の中身です。


・問い合わせ件数だけでなく内容まで書かれているか

・内覧者の反応が具体的か

・広告掲載先や販売方法が明確か

・競合物件との比較があるか

・そして、次の提案があるか


これらを見れば、その業者が本気で売却活動をしているのか、形式的に報告しているだけなのかが見えてきます。


売却活動に不安を感じたときは、まず活動報告を見直してみてください。


報告の具体性は、業者の姿勢そのものです。


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